私の仮恋人は親友のお兄さん
廉人さんのキスに
私は力が抜けていった

「どう?
金持ち的思考もなかなか
いいでしょ?」

「良くないです」

「頬が赤いけど?」

「外が明るくなってきたから
じゃないんですか?」

「外はまだ暗いよ」

廉人さんはまたキスをした

抵抗しない私に
面白がっていた

廉人さんはきっと
いろいろな女性に
こうやって
口説いているのだろうと
思った

そしてこのベッドの上で
何十人もの女性を抱いてきたに
違いない

そう思うと
なんか
心の奥が苦しくなった

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