私の仮恋人は親友のお兄さん
なんか寝た気がしない

私は教室の机で顔を伏せた

「あら
彼氏ができなくて
困り切っている子がいるわ」

麗華さんの嫌味が聞こえてきた

それに反応している気力も
今はないよ

眠くて
体がだるい

「花音?
どうしたの?」

教室に入ってきた
果恋ちゃんが声をかけてきてくれた

私は顔をあげると
果恋の顔を見て

癒しを求めた

「果恋ちゃん…」

口を開こうとする私に
果恋ちゃんが
真っ赤な顔をした

「も…もしかして
お兄ちゃんとヤッた?」

「え? 何を?」

私は果恋ちゃんの質問に首を傾げた

「何って…
ナニ…でしょう?」

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