私の仮恋人は親友のお兄さん
「え?
そんなことするわけないでしょう!」

「じゃあ
何で、そこに
キスマークがあるの?」

「ええ?」

私は果恋ちゃんが指をさす位置を
手のひらで隠してみた

ちょうど鎖骨あたりだ

確かにそこはキスをされた

長いキスだなぁって
思ってたけど

痕がついているなんて

私は席を立って
トイレに向かった

鏡の前に立つと
私はゆっくりと
手を外した

本当だ!
痕が残っている

ちょっと痛いって思ってたけど
それは
このせいだったんだ

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