私の仮恋人は親友のお兄さん
「花音、こっちに来て」

初めて
廉人さんに名前を呼ばれた

開店5分前になって
奥から出てきた
廉人さんが
声をかけてきた

「はい」

私は立ち上がると
話をしてくれてたホストの人たちに
お礼を言った

廉人さんの後ろを歩き
私は
店の奥へとはいっていく

え?
いいの?

こんな奥まで

でも奥に入ったら
勉強ができないよ

オーナー室に私は通された

10畳ほどの大きさで

机とパソコン
それと応接セットが置いてあった

私はソファに座った

言葉もないまま
廉人さんは
机に座って
パソコンをいじり始める

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