私の仮恋人は親友のお兄さん
「あの…?」

私は仕事中の
廉人さんに声をかけた

「何?」

「えっと
勉強は?」

「今日はやらなくていい」

「でも
だって
日数が迫ってきてるし」

「今日はいいんだ」

廉人さんの携帯が鳴り
会話が終了した

お客さまからの電話らしく
営業トークをしていた

優しくて甘い声で
相手を褒めながら

会話をする

これも一つも勉強方法だ

そう私は思った

相手への配慮をして
会話を進めていく

褒めて嫌がる人はいない
会話の中に
相手が喜ぶ会話をいれることも大事なんだ

私は鞄からノートを出すと
メモをとった

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