私の仮恋人は親友のお兄さん
場の雰囲気を変えたくて
口を開くけど

あまり意味がなかった

廉人さんは瞳をとじて
私の唇にキスをした

廉人さんの胸を叩き
抵抗している意思を示す

しかし
廉人さんの勢いは止まらない

廉人さんの手が
私の服を脱がそうとしていた

よくないよ!

「オーナー、指名が…」
勢いよくドアを開けた雅人さんの
言葉を止まった

廉人さんが私から離れて
立ち上がる

「誰?」

「澄江さんです」

「そう」

廉人さんは部屋を出て行った

残された私は
雅人さんに苦笑いをした



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