私の仮恋人は親友のお兄さん

同じベッド

「雅人と何か
話した?」

廉人さんが
車の中で聞いてきた

眠気と闘っている私は
車の窓に額をぶつける

「はい?」

「だから
雅人と…」

「とくにこれといった
内容は話してないですけど

何でですか?」

「俺がホールに来ても
なかなか戻ってこなかったから」

「トイレにでも
行ってたんじゃないですか?」

「花音
俺は真剣に聞いている」

廉人さんが
怖い声を出した

あれ?
また名前で呼んでる

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