私の仮恋人は親友のお兄さん
「ん…」

私は抵抗をする

嫌がるのに
暴れるのに

何の抵抗にもなっていない

「キスマークは残さないで
くださいよ」

「もう遅いよ」

廉人さんはにっこりとほほ笑んだ

私はベッドから降りると
洗面所へと走る

首から鎖骨にかけて
無数の痕が
残っていた

「なんで…
なんでこんなことをするんですか!」

「恋人同士でしょ?
だから
花音にわかってもらうために
やった」

「私、学校に行くのよ?
こんな状態で行けないよ」


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