夏色メモリー【完】
「改めまして。敷田です。よろしくね、矢野ちゃん」
「矢野です!よろしくお願いします!」
敷田くんも、川藤くん同様人懐っこい笑顔で笑った。
やっぱり、類は友を呼ぶというか……。
この二人の人気者である所以がわかった気がする。
「あとは?油井さんかな?」
「みんな、おまたせ〜!」
噂をしていると、ゆんちゃんが走って改札から出てきた。
ゆんちゃんは、自身の好きな若手左ピッチャーのユニフォームを着ていた。