夏色メモリー【完】



「席はここだね」



球場に着き、ゆんちゃんがチケットと座席を照らし合わせる。


内野で斜面は急だが、試合全体が見渡せる席だった。



「うし。じゃあ、買い出しと荷物番に分かれるか」



敷田くんがそう合図を言うと、私たちはグーとパーで二手に分かれた。



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