夏色メモリー【完】
「あっ、眞浩、矢野ちゃんありがと」
「敷田、お前いろんなもん頼みすぎ」
川藤くんは、少し呆れたようにため息をはいた。
そう、私と川藤くんは2人に頼まれたものを両手いっぱいに食べ物を抱えて戻った。
ポテトにチャーハン、ピザ、唐揚げ、かき氷……。
果たして、4人で全部食べられるだろうか?
「まあ、いっか。試合始まる前にちゃっちゃと食べちゃおうぜ」
川藤くんがそう言うと、私たちは4人で膝の上にいっぱいに広がった食べ物に手をつけた。