夏色メモリー【完】



「うおー!サヨナラホームランだー!」


「えっ、すごい!こんなことってある⁈」



その日の試合は、9回表までは、0ー2で負けていたが、逆転スリーランホームランで3-2となり、まさかのサヨナラ勝利。


たまたま観に行った試合で、こんな劇的勝利が観れるなんて。



「やったな」



隣にはニカっと白い歯を見せて両手を出してくる川藤くんが。



「うん」



私はそんな川藤くんの両手に自分の手を合わせてハイタッチをした。



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