夏色メモリー【完】



「ははは。これからデート?」


「違う違う。私、彼氏もいないし。これから初めてのバイトで……」



地元の駅だと、あまり働ける場所がないから、ちょっと都心に出て、繁華街の方で夏休み限りのアルバイトをする予定だった。



「初めてのバイトなんだ?緊張するよね」


「川藤くんは?何かバイトしてるの?」


「ああ、俺も実はこれからバイトで。俺は、映画館でバイトしてんだ」


「へえ、そうなんだ」


< 3 / 36 >

この作品をシェア

pagetop