神楽先生はそんなに甘くない。

私のすぐ右隣。耳元でそれだけそっと囁いて、離れていく神楽先生。

「.........へ?」

こ...顧問...?

そ、そりゃ顧問はいるでしょうよ。顧問いない部活動とか逆にあるのか...?

先生の方を見上げてぽかーんとする私に、その人は勢いよく吹き出した。

「お前、馬鹿だろ。」

ばっ...!?

何故このタイミングで...!?

いや、ご褒美ですけどね!?

そんな動揺する私を横目には先生は驚きの一言を放つ。

「ここにいるって言ってんの、顧問が」



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