神楽先生はそんなに甘くない。

先生の心配りが詰まったこの部屋から、先生のその思いはひしひしと伝わってくる。

ここに最初から先生目当ての人が入ってきたら...、そのつもりはなかったとしても、それは先生の思いを踏みにじることと大して変わりはないのだろうと思った。

「...だから、先生は私が顧問の先生知らないって言った時、『合格』って言ったんですね...」

飲み終えたお茶碗を畳の上にそっと置きながら、私は先生の方を向いた。

< 79 / 79 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

藍色の夜
夢結彗/著

総文字数/4,272

恋愛(純愛)20ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop