ナルシス
7
久しぶりに夕璃の部屋に入った徹は、珍しそうに中を見回す。
予想に反して綺麗に整頓された部屋。
徹は夕璃をベッドに下ろす。
「パパ。私が眠るまで、ここにいて。」
夕璃の襟元にそっと布団をかける徹。
夕璃はその手を握って言う。
「いいよ。目を閉じてごらん。」
夕璃の枕元に跪いて、そっと夕璃の髪を撫でる。
素直に目を閉じた夕璃の顔を見つめながら。
目を閉じた夕璃は幼くて、小さな頃のままで。
可愛くて、愛おしくて。
この子のわがままは全て叶えたいと思っていた頃のまま。
いつから自分は夕璃と触れ合わなくなってしまったのだろう。
予想に反して綺麗に整頓された部屋。
徹は夕璃をベッドに下ろす。
「パパ。私が眠るまで、ここにいて。」
夕璃の襟元にそっと布団をかける徹。
夕璃はその手を握って言う。
「いいよ。目を閉じてごらん。」
夕璃の枕元に跪いて、そっと夕璃の髪を撫でる。
素直に目を閉じた夕璃の顔を見つめながら。
目を閉じた夕璃は幼くて、小さな頃のままで。
可愛くて、愛おしくて。
この子のわがままは全て叶えたいと思っていた頃のまま。
いつから自分は夕璃と触れ合わなくなってしまったのだろう。