ナルシス
夕璃は小さい頃よく徹にキスしてくれた。
幼稚園に行く前、帰った時、眠る前。
徹がいれば必ずキスをしてくれた。
誰もいない家。
キスしてあげる相手がいないから夕璃は絵の少年にキスをした。
夕璃がキスをすると徹が喜んだから。
誰かを喜ばせるために。
照れくさそうに徹を見てから、夕璃は絵の方を向く。
徹の腕から伸び上がり少年の頬に唇を当てる。
「昔はナルシスがユーリのお兄ちゃんだったの。でも今は弟になっちゃった。」
そっと少年の頬に触れる夕璃。
徹は夕璃の頭を肩に抱き寄せる。涙が流れそうで。
幼稚園に行く前、帰った時、眠る前。
徹がいれば必ずキスをしてくれた。
誰もいない家。
キスしてあげる相手がいないから夕璃は絵の少年にキスをした。
夕璃がキスをすると徹が喜んだから。
誰かを喜ばせるために。
照れくさそうに徹を見てから、夕璃は絵の方を向く。
徹の腕から伸び上がり少年の頬に唇を当てる。
「昔はナルシスがユーリのお兄ちゃんだったの。でも今は弟になっちゃった。」
そっと少年の頬に触れる夕璃。
徹は夕璃の頭を肩に抱き寄せる。涙が流れそうで。