ナルシス
17
早速、買ってきた洋服を広げている夕璃。
コーヒーを淹れてきた光子が、
「ユーリ。散らかして。」と言うと
「ママ、どれが一番似合うかな。」
夕璃は次々と洋服を体に当てている。
「どれも可愛いよ、ユーリ。」
徹が愛おし気に言う。
「ママは、そのチェックのスカートが好きかな。」
光子も笑って答える。
夕璃の笑顔が嬉しくて。
夕璃をもっと喜ばせたい。
「来週は、それを着て食事だね。」
スカートを合わせている夕璃に徹が言う。
「来週も食事に行くの?」
夕璃は驚いた声で言う。
「うん。これから休みは毎週、食事に行こうね。」
穏やかに微笑んで徹が言う。
「本当?ヤッター。」
と夕璃は声を上げる。
「ユーリ、買い物は今日だけだよ。」
光子が言うと、
「うん。そんなに欲しい物ないから。いいよ。」
と夕璃は頷く。何かが欲しいわけではない。
家族で出かけることが嬉しいから。
豊富にお小遣いを貰っているから、
必要なものは一人でも買える。
だからこそ、両親と出かけて一緒に選んだものは特別だった。
コーヒーを淹れてきた光子が、
「ユーリ。散らかして。」と言うと
「ママ、どれが一番似合うかな。」
夕璃は次々と洋服を体に当てている。
「どれも可愛いよ、ユーリ。」
徹が愛おし気に言う。
「ママは、そのチェックのスカートが好きかな。」
光子も笑って答える。
夕璃の笑顔が嬉しくて。
夕璃をもっと喜ばせたい。
「来週は、それを着て食事だね。」
スカートを合わせている夕璃に徹が言う。
「来週も食事に行くの?」
夕璃は驚いた声で言う。
「うん。これから休みは毎週、食事に行こうね。」
穏やかに微笑んで徹が言う。
「本当?ヤッター。」
と夕璃は声を上げる。
「ユーリ、買い物は今日だけだよ。」
光子が言うと、
「うん。そんなに欲しい物ないから。いいよ。」
と夕璃は頷く。何かが欲しいわけではない。
家族で出かけることが嬉しいから。
豊富にお小遣いを貰っているから、
必要なものは一人でも買える。
だからこそ、両親と出かけて一緒に選んだものは特別だった。