保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。
一緒にしないで
「死にそう……」
「えぇ……」
女の子とそういうことできないってだけで「死にそう」って。大袈裟だ。
っていうか、夏目くんは私が相手でいいの?
夏目くんならもっとレベルの高い女の人に相手してもらったほうがいいんじゃないの?
私で妥協するほど我慢できないってことなの?
夏目くんが私にしてほしいことっていうのがやっとなんとなく理解できた気はするけれど、
まさかあの夏目くんの口からそんなことを言われたのかと思うとどうしても信じられない。
だって、夏目くんから発せられる謎の爽やかオーラは、そんなやらしいこととは無縁って感じに見えるもん。
カッコいいし色気だってもちろんあることはあるけれど、それよりも増して爽やかさと穏やかさが圧倒的。
菩薩かと思うほどなんだ。
そんな彼からそういう話をされて、ましてその対象にされるとは思ってもみない話で。