保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。

──ガラッ

保健室のドアが開かれる音。

私たちはベッドの上でジッと息を殺す。

まったく……なんでこんなことに。

これじゃ、本当に私と夏目くんがそういうことしようとしてたみたいじゃない!!

キッと隣の夏目くんを睨むけど、本人はカーテンからまっすぐ目をそらさない。

どうしよう。もし、優木先生がこのカーテンを開けて私たちのことを見つけちゃったら。

あぁ、ダメだ。絶対、問題になって噂になるに決まってる。

みんな大好き夏目くんのゴシップなんて他の噂よりも数百倍、騒がれるに決まってるんだから。

私は何もしていないんですけどね!

「……っ、」

息を潜めて、先生の影の動きに集中する。

私、なにも悪いことしていないのにどうして夏目くんと一緒に隠れなきゃならないのよ。

完全に巻き込まれてるって。

「……あっ、いっけない!」

ん?

──ガラッ
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