保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。



なんか……今日は色々ありすぎて疲れたな。

無事に家について、お風呂で身体を温めてながら今日あったことを思い返す。

夏目くんから聞いた、夏目くんの家族の話。


夏目くんが裏表のある性格になってしまうのも無理はないのかもと思って納得している自分がいて。

偉そうなことをたくさんいってしまって正直反省しているし。

けど……。

夏目くんに抱きしめられてのを思い出して、顔が熱くなる。

あれは、……私、夏目くんのこと怒らせてないってことでいいんだよね?

「って……なんでそんなこと気にしてるの」

思わず出た声が浴室に響く。

ちょっと前なら夏目くんの気持ちなんてどうでもよかったはずなのに。

今は、傷つけていないかな、なんて心配しちゃって。

変なの。

おかしい。

なにこれ。

なんか、やだ。

なんとなくモヤモヤっとした気持ちをかき消すかのように、お湯で勢いよく顔を洗った。
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