保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。



「あれ……」

お風呂から出て部屋で髪を乾かしながらバックからスマホを取り出せば、

何件かメッセージが来ていた。

夏目くんの家に行ってから全然スマホ見てなかったや。

すぐにロックを解除してアプリを開く。

今日、一緒に動物園に行ったメンバーが入っているグループメッセージが数件と。

「ん?」

アプリではあまり見慣れていなかった名前に、目が開く。

「泉……くん?」

泉くんからメッセージなんて珍しい。
っていうかはじめてかも。

連絡先の交換はしていたけれど、2人きりでのやりとりはしたことがない。

少しドキドキと緊張しながらメッセージを開く。

『雨大丈夫だった?』

『気をつけて、色々と』

そっか。
雨が降って突然解散になったから心配してくれてたんだ。

返事を返すのが遅くなって申し訳ない。

『大丈夫!泉くんたちは平気だった?』

すぐにそう打って返信ボタンを押したけど。

気をつけて、のあとの『色々と』が妙に少し気になりながらも、クタクタの身体が睡魔に勝てなくて。

私はそのままベッドへと潜り込んだ。
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