保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。

「おもちゃのプレゼントも大事だけれど、今の瑠々ちゃんには、もっと別のものがいいんじゃないかな」

「別のもの?」

「えっと……例えば……」

瑠々ちゃんにまっすぐ、夏目くんの気持ちが伝わるもの。

「……手紙、とか?」

「手紙?いや、それは、無理無理……」

「え、なんで?」

即答してあからさまに動揺し出した夏目くんに詰め寄る。

「そんなの書いたことないし」

「書いたことないから書くんでしょ」

「いやいやいや」

そう言いながら目を逸らした夏目くんの耳が赤い。

「え、何、照れてるの?」

「っ、」

「手紙書くの想像しただけで?」

「……郁田さんってイジワルだよね、」

「夏目くんほどでは」

『手紙』って、結構ベタなものだと思っていたから、夏目くんの反応が意外すぎておかしい。

首の後ろに手を回してまるで自分のことを落ち着かせようと必死なようにも見えて。

こんなにドキマギしてる夏目くんってレアだなぁと見入ってしまう。
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