保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。
助けないで
瑠々ちゃんの誕生日会に参加した日から、なんだかんだ夏休みはあっという間に過ぎていった。
いつメンのバレー部は夏休みも部活だから、残りの夏休みはほとんど光莉と遊んで。
遊ぶって言っても、溜まった夏休みの宿題を一緒にやろうと近くのファストフード店で待ち合わせて、
なのにメインの宿題に一切手をつけないままダラダラとおしゃべりして終わるとか、
そのまま映画を観に行こうかとかそんなノリで。
そんな夏休みが終わって、新学期が始まった。
「おはよー!」
「おはよー!久しぶりー!」
校舎に入り廊下を歩いていると、久しい顔ぶれを見つけてちょっとドキドキして。
雰囲気が変わった人も何人かいて。
ザ・夏休み明けの学校って感じだ。
「菜花ーーーー!ひーさーしーぶーりー!」
「うっ!」
後ろから勢いよく誰かに抱きつかれる。
振り返らなくても、誰だかわかる。