保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。

「……光莉、久しぶりって、一昨日あったばっかじゃん」

「何言ってんのよ。夏休み明けなんだからこういう雰囲気作りが大事なの」

「……わからなくもないけど」

「あー!菜花、光莉ー!久しぶり〜!」

廊下で光莉とワイワイ話していると、聴き慣れた声に名前を呼ばれた。

バレー部の3人だ。

雪ちゃん、百合ちゃんの髪の毛が若干伸びていて。結花ちゃんは逆にバッサリと髪を切っていて。

なんだか新鮮だ。

「結花ちゃん、ショート似合うねー!」

「めっちゃ可愛い!」

「えへへ!いや、ふたりも大人っぽくなってる気がするよ!特に菜花!」

「えっ、わ、私?」

自分を指差して聞き返す。

「あ、結花も気付いてた?実はこの子夏休みからちょっと違うのよね、なんか」

「あー言われてみれば……なんか、」

「なんかなんかってみんなしてジロジロ見ないでよ〜」

ドンッ

みんなと話すことに夢中になっていたら、後ろを歩いていた生徒とぶつかってしまった。

「っ、あ、すみま──」

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