保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。

「まぁ、でもっ」

なかなか言葉を発しない私を見て痺れを切らしたのか、光莉が口を開く。

「今は、菜花が本当の気持ちをうちらに話してくれたことが嬉しいっ」

「光莉……」

光莉の言葉に胸が熱くなる。

「うん!ふたりがこれからどうなっていくかっていうのもすごい気になるし大事だけど、こうやって菜花が私たちにちゃんと打ち明けてくれたこと、すっごいありがたいよ!」

「菜花秘密主義なところあるからな〜!」

「そんな菜花が自分の話勇気出してしてくれたのめちゃくちゃ貴重だよね」

「うぅ……みんな……」

夏目くんを好きだなんて言われたらどう思われるだろう、そんなことばっかり心配して。

恥ずかしい思いをしたくないって気持ちの方が大きくて。

でもそれはみんなに壁を作ってるように見られてたかもしれない、と気付いた。

反省と同時に、こうやって真剣に話を聞いてくれる友達がいることに、改めて幸せ者だと感じて。

「ありがとう、みんな。……私なりに、頑張ってみる」

みんなのおかけで、自分の気持ちとしっかり向き合おうって決めた。
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