保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。
連れ込まないで
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やってきた修学旅行2日目の今日は、主にグループ行動。
事前にグループで決めたいくつかの観光スポットを1日かけて時間内に回るというスケジュールだ。
そして、雪ちゃんは長山くんのグループに混ざって行動するので私たちとは別行動。
雪ちゃん抜きの4人で、早速目的地へ向かう電車に乗っていると。
「あ、楽たちだ」
光莉が同じ制服を着た男子グループを見つけた。
グループの中に、一際目立つ男の子。
はちみつ色の髪の毛と可愛らしい顔つき。
泉くんだ。
「おーい、楽〜!」
光莉に名前を呼ばれてこちらに気付いた彼がヒラッと手を振りながらこちらへやってきた。
「あれ、木村は?同じグループだろ?……あっ、」
雪ちゃんがいないことにすぐ気付いた泉くんが、何かを察したように声を出した。
「そーいうことです」
とニヤつく光莉。
「うわ、マジか。腹立つな」
あのふたりがいい感じだって動物園の時から気付いていた泉くんのことだ。
察しがいいから全てわかったんだろう。
そもそも長山くんと泉くんは友達だから、付き合っていること本人からとっくに聞いているかもしれないし。