保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。
*
「あれ?雪?」
入ったレストランで案内された席についた瞬間、
隣の席から雪ちゃんの名前を呼ぶ声がして私たち全員、目線を向ける。
えっ……。
「え、星矢?!」
「うわ、ほんとだ!長山くん!」
そこにいたのは、長山くんと彼と同じグループの人たちが食事していた。
長山くんの隣でフォークを持った夏目くんと目が合ってとっさに晒す。
うぅ……今の、感じ悪かったよね。
みんなに気持ちを打ち明けたのもあって、どんどん意識して、ぎこちなくなってしまう。
メッセージでは普通に話せるのに。
実際目を見て、となると難しい。
「雪たち、今から飯か!」
と長山くん。
「うん。菜花が張り切りすぎてさっきまで乗ってたからもうお腹ペコペコ」
いや、私の名前を出さなくても……。
「ほんとだよね〜。早く注文しよ!」
光莉の声で、私たちは席に着いてからメニューを見てそれぞれご飯を選んだ。