保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。



「あれ?雪?」

入ったレストランで案内された席についた瞬間、

隣の席から雪ちゃんの名前を呼ぶ声がして私たち全員、目線を向ける。

えっ……。

「え、星矢?!」

「うわ、ほんとだ!長山くん!」

そこにいたのは、長山くんと彼と同じグループの人たちが食事していた。

長山くんの隣でフォークを持った夏目くんと目が合ってとっさに晒す。

うぅ……今の、感じ悪かったよね。

みんなに気持ちを打ち明けたのもあって、どんどん意識して、ぎこちなくなってしまう。

メッセージでは普通に話せるのに。
実際目を見て、となると難しい。

「雪たち、今から飯か!」

と長山くん。

「うん。菜花が張り切りすぎてさっきまで乗ってたからもうお腹ペコペコ」

いや、私の名前を出さなくても……。

「ほんとだよね〜。早く注文しよ!」

光莉の声で、私たちは席に着いてからメニューを見てそれぞれご飯を選んだ。
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