保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。
*
「夏目くんから返事が来ない?!」
「……はい」
お昼休み。
なんと。
あれから、夏目くんからメッセージの返信が来ないままお昼休みがやってきてしまった。
なぜだ。
今まで連絡を取り合ってきて、夏目くんから返信が遅いと感じたことは一度もなかった。
むしろ早すぎて気持ち悪かったぐらいだ。
そういう連絡網がマメなところもみんなに好かれるところなんだろうけど。
そんな彼から、返事がこないなんて。
一気に不安になる。
もしかして、何か夏目くんの気に触るようなことを私がしてしまったかと、修学旅行の日を思い出すけれど、
特に思い当たることはなくて。
……もしかして。
私の気持ちに気付いて引いた、とか?
あるかもしれない。
ただのからかい程度だったのに、私が本気になったから。
私とは恋愛関係がなかったからこそ、今まで築けていたものだったのかも。
「…あ、星矢から返信来た!夏目くん、学校休んでるみたいよ」
「は、そうなんだ」
雪ちゃんが、彼氏であり夏目くんと同じクラスの長山くんに連絡してくれて、
夏目くんが学校に来ていないことを知る。