保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。
恋愛対象とか家族愛とは違う。
仲間意識。
自分と同じ立場の人を、ほっとけなかった。
もう壊れて欲しくない、苦しい思いをして欲しくないから。
今できることならなんでも。
涼々が求めるもので、私が与えられるものならなんでも、してあげようって思った。
『涼々、みんなのことよろしくね。あんたが一番しっかりしてるから。頼んだよ』
里親が見つかって施設を離れる時、涼々に言ったセリフに後悔していた。
真面目で優しい涼々は、それを重く受け止めてさらに色んなこと我慢させてしまったんじゃないかって。
そのことに対しての罪滅ぼし。
そんなつもりだったのかもしれない。
『……月子、今日も家行っていい?』
涼々との触れ合いは、次第にハグ以上になっていて。