保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。
熱で溶かして
夏目くんと晴れて付き合うことになり。
早いものであっという間に1ヶ月が経とうとしていた。
付き合うことになった翌日、光莉たちに報告すれば、泣いて喜んでくれたりして。
今、自分がものすごく幸せものだと実感している。
「菜花ちゃーーーーんっ!」
「わっ、月子先輩!」
朝、靴箱から教室に向かって歩いていると、突然後ろから肩を掴まれて振り返れば、
そこには相変わらずお美しい天井月子先輩が満面の笑みをこちらに向けていた。
あれから、月子先輩と連絡を取るようになって、
『菜花ちゃんにはぜひ名前で呼んでほしい!』
なんて言われてから『月子先輩』と呼ぶようになって。
少し前なら考えられないぐらい、良好な関係が続いている。
「これ!昨日作ったクッキー!菜花ちゃんに食べて欲しくて作ったの!」
月子先輩がそう言って手に持って見せたのは可愛らしいラッピング袋に入ったクッキー。
「え?!月子先輩この間も私に……」
「だって、菜花ちゃんすっごく美味しそうに食べてくれるから嬉しくって!」
「えぇー、ありがとうございます……!」
そう。
月子先輩は最近、こうして私によくお菓子を作って持ってきてくれるのだ。