保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。
まさか、光莉に言われて気付くなんて。
バカだな。
けど、そんな恥ずかしいこと自分で言うなんて……。
散々、触らないでって避けたいのに。
今になってふれて欲しい、なんて。
こんなに自分の気持ちが変わるなんて予想できるわけがない。
「大丈夫。菜花が恐れてることなんて絶対起きないよ!私が保証する。一番近くでふたりのことこれでもちゃんと見てたんだからね?夏目くん、今だってずっと菜花しか見えてないよ」
「う、あ、ありがとう……」
「その悩み早く解決して、夏目くんに私に知り合いの男の子紹介してって頼んでよね〜!はあああ!惚気る友達しかいなくて辛いわ〜!!」
「あ、ご、ごめ───」
「嘘。夏目くんに恋してる菜花、私が今まで見てきた菜花の中で一番可愛くて大優勝してるよ!自信持って夏目くんの腕の中に飛び込みな!」
ほんっとうに、良き友達を持ったと心から思う。
「っ、ありがとう、光莉!頑張ってみるっ」
ギュッとスカートを握りながら、そう言った。