保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。
「え、てかまって!6時間目プールじゃん!」
結花ちゃんの声で教室の時計を見れば休憩時間が始まって早くも3分過ぎていた。
そうだ。
今日からプールの授業がはじまるんだ。
結花ちゃんの声で私たちみんなも慌てて準備をする。
「うわ、やばっ!」
「急ごう〜!」
プールの時の着替えって時間かかるからあんまり好きじゃないんだよな……。
そう思いながら急いで水着の入ったバッグを持ってみんなと急ぎ足で教室を出る。
着替えるのはちょっと面倒くさいけど、ジメジメと蒸し暑くなってきたこの時期にプールに入れるのは嬉しくて。
夏目くん、体育も出ないってことはプールも入らないのかな……。
なんで体育の授業受けないんだろう。
なんだかんだはぐらかされてばかりで本当の理由を聞けていない。
って、なんで私、あんな人のこと考えちゃってるんだ。
夏目くんが体育の授業を受けようが受けまいが、私には関係ないんだから。
そう心の中で呟いて、プールへの道を急いだ。