保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。
「ていうか、楽、なんでバイト先教えてくれなかったの?」
光莉が美味しそうにパフェを食べながら聞く。
「はぁー?お前教えたら絶対冷やかしにくるだろ」
「まぁそれは否めないけど」
「否めよ」
「ハハッ、でも夏目くんがいるってわかってたら初めから楽じゃなくて夏目くん目的で来るし」
「ほんとなんなんお前」
ふたりが息の合ったやりとりをしてる中、横目で彼を確認すれば、微笑ましそうな表情をしてふたりを見ている。
本当に、隙がないというかなんというか、
徹底しすぎじゃん。
「……っ?!」
ジッと見てたせいで、夏目くんとバチッと目があってしまいすぐに晒す。
最悪。
早くここから出たい。
てか、とっとと夏目くんも仕事に戻ればいいのに。
こんなところで油売ってていいわけ?
なんだかずっと監視されてる気分で嫌になる。
「お前だけ割引きしないからな!」
「いいよ別に!夏目くんにやってもらうし」
「お前ってやつは本当に……」
「あの、ごめんっ」