保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。
「夏目くんも早く仕事に戻れば」
あからさまにツンとした態度でそう言ってその場を立ち去ろうとした瞬間だった。
グイッと手を掴まれたと思えば、
「ちょっ、」
その手がそのまま壁に固定されて、
あっという間に、私は夏目くんと壁に挟まれて身動きが取れなくなってしまった。
「なにしてんのっ!離して!」
そう無理やり身体をねじって彼の手から離れようとするけれど、力が全然かなわない。
どういうつもりなのよ……。
なんで私にばっかりこんな……。
「ほんと素直じゃないよね、郁田さん」
夏目くんの片方の手が伸びてきて、その指が私の顎のラインをツーっとなぞる。
「んっ、」
くすぐったくて身体中が一気にゾワっとする。
「やめてってばっ」
「フフッ、イヤ」
ニヤついた顔をしながらそう言ってそのまま私の首筋に顔を埋めた夏目くん。
「……っ、」
身体を引き剥がしたいのに、夏目くんから伝わる熱と刺激が、私の力をさらに弱らせる。