あの空に手を伸ばして


11月ともなるとさすがに肌寒くなってきたけれど、視線をうつすと信号機くんたちは汗だくで。


「あっちー」

「ねえ、風邪ひくよ」


汗をかいたまま、風にあたっている3人をみて本気で心配になる。


「大丈夫大丈夫、ほら、なんとかは風邪ひかないっていうし」

「・・・馬鹿は風邪ひかないね・・」

「そうそう馬鹿は風邪ひかない。・・って俺馬鹿ってこと!?」

「いやー俺たち馬鹿だよなあ」

「うんうん、馬鹿バカ」


自分でノリツッコミをした徹くんに対して忠くんと翠くんは呑気にそう口にした。
< 102 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop