あの空に手を伸ばして
「サク、いいかげんにしなさい!」
「どうしてこんなに勉強ができないの??」
―――「産まなきゃよかった」
でもそういわれたとき、俺の中ですべてが崩れた音がした。
親への反抗から金髪に染めピアスをあけ、たばこを吸って酒を呑んだ。
ただ、心配してほしかっただけだったと思う。
でも両親はそんな俺をみて、なにもいわなくなった。
風貌からかまわりから喧嘩をふっかけられるようになり、狂ったように喧嘩した。
喧嘩して喧嘩して喧嘩して。
それでも自分の気持ちは晴れなかった。