あの空に手を伸ばして


でも家に帰れば孤独。

親は俺をみてため息。

その苦しさに俺はまた夜の街へと繰り出して喧嘩。


自分でもどうしたらいいのかわからなくなっていた。



たかしとあずさは本当にいい人だった。

こんな最低な俺でも、仲良くしてくれた。

味方でいてくれた。

それなのに、俺は変わることがずっとできずにいた。



そして、あの事件が起きた。

あずさが死んだのは俺のせい。

たかしが変わってしまったのは俺のせい。

2人を引き裂いたのは俺のせい。



俺は、また孤独になった。


親からは相変わらず見放され、喧嘩をやめたら俺にはなにもなくなった気がした。

「人殺し」

中学内では簡単に噂は流れて、冷たい目。

俺は心も体も壊れていた。



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