あの空に手を伸ばして


そしてもうひとつ疑問なのは先生だ。

なんで、この学校を選んだんだろう。

ここにいたら教師としての仕事なんてテストを作り採点するくらいだろう。

それ以外はほぼ蚊帳の外。

こうしてみんなが騒いでいて授業にならないのをとめることもない。


「はあ」

思わずため息がでる。

外は相変わらずどしゃぶりで、いつも白い雲は灰色に染まっていた。

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