あの空に手を伸ばして
招待
*
「ねえ、明日みんな暇?」
「ひまひま!なに?遊ぶ?」
たかしくんが加わってからも毎日わたしたちは屋上で過ごした。
学校にいるはずなのに、毎日遊んでいるような感覚。
でも、勉強はもちろんしている。
わたしにも夢ができたから。
「お母さんがね、一度家に呼んだらっていってるんだけど・・・」
「え!まじ!いく!」
「いいのか?」
徹くんの即答にサクが心配したようにこっちをみる。
「うん。みんなのこと、ちゃんと知りたいって」
「そっか」