あの空に手を伸ばして


「ご無沙汰してます。騒がしくてすいません」

「はじめまして」


そんな中、サクとたかしくんがお母さんに挨拶。


さすが、しっかりしていると思う。

お母さんはサクには釘付けだったし、こころよく思ってるだろう。


「いいのよ。ゆっくりしていってね」

ほら。さっきまで困ったような顔してたのにいまじゃ笑顔だ。


「ありがとね」

お母さんがキッチンのほうにいってからサクとたかしくんにお礼をいう。


「こっちこそ、呼んでくれてありがとな」

そういって笑う2人に、相変わらずうるさい3人たちを追い出してこの2人だけいてくれればいいと思った。


このままじゃお母さんはきっとこの3人に対してあんまりよく思わなさそうだしと。
< 130 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop