あの空に手を伸ばして
きっとこの学校のように、いろんな生徒がいる。
もちろん少し教えただけで理解できるような人もいるだろうし、反対にこうして教えても教えてもわからない人もいる。
でも、そういう人を見捨てない先生になりたい。
生徒に近い位置で、寄り添ってあげられる先生になりたい。
「美咲ちゃーん!!たすけて!!」
徹くんの限界にも近い声。
サクのスパルタにやられまくったらしい。
しかたない。優しく教えてあげよう。
わたしは見捨てない。
徹くんのことも、もちろん忠くん、翠くん、サク、たかしくんのことも。
この先なにがあっても、わたしはこの5人とずっと一緒にいる。