あの空に手を伸ばして


「どうしたの?」

サクがドアのところで待っている。


「あ、ごめん」

そこから昇降口までお互いずっと無言だった。

まわりは明日から冬休みでざわざわうるさいのに。



わたしの家まで送るといったきりまた無言なサクの隣でわたしもなにもいえず無言。

と思ったら突然サクが立ち止まった。


「???」

「俺、美咲のこと好き」

「・・・え????」


え?え?え?


突然すぎる発言に頭の中が混乱。

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