あの空に手を伸ばして


「てか俺たちそろそろ髪色かえね?」

「たしかに。この色飽きた」

「俺も」

「「だめ!」」

サクと息ぴったり。


「その色似合ってるよ。てか髪の色変わったら多分わたしみんなのことわかんない」

「美咲ちゃんひど!俺たちのこと忘れちゃうの!?」

「俺泣いちゃうよ」

「嘘に決まってるでしょ」


「ねえ、美咲ちゃん。俺と付き合おう」

「いや、俺と」

「俺も実は美咲ちゃんのこと――」

「だめ。俺の彼女だから」


そういわれてサクに肩を抱き寄せられた。



「くそ!!!リア充め!」

本気で悔しそうにするみんなに笑いがこみあげる。




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