あの空に手を伸ばして
「そろそろ帰るか」
「そだな」
ずいぶん空は暗くなってそろそろお開きとなった。
「また、来年もここで同じように過ごそうな」
そっか。もう次ここにくるのは年越してからなんだ。
「うん。約束」
「また楽しいこと考えておくから」
「うん、期待してる」
校門の前で信号機くんたちとたかしくんとはバイバイした。
「美咲。明日は2人でお祝いしない?」
「え?」
「クリスマスだから。美咲と2人で過ごしたい」
「・・うん、わたしも」
「じゃあ、明日また連絡するから」
「うん、わかった。またね」
あっという間にわたしの家の前につき、サクの背中を見送った。