あの空に手を伸ばして
運命




次の日の朝、サクから集合時間と場所を示したメールが送られてきた。


「やばい!遅れる!」


少しだけ化粧して髪の毛も巻いてみた。

でも普段しないせいで手間取って地味に時間がかかってしまった。



「あっ」

携帯をとろうしたとき、手が滑って携帯が床に落ちた。

その時間だけがなんだかずいぶん遅く、スローモーションのように感じて。


でもきっと一瞬だった。


パキっという音がして、サクがくれた星のキーホルダーが割れた。

画面は割れなかったのに、キーホルダーだけが。



ざわざわ。ざわざわ。

変な胸騒ぎがした。

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