あの空に手を伸ばして
*
あれから何日が過ぎただろう。
ごはんもろくに食べられずに、ただ年が明けたことだけはわかった。
「美咲、お願いだから、食べてちょうだい」
お母さんごめんね。
こんな娘でごめんね。
サクのもとにいきたいって、死にたいって思ってごめんね。
でも、できることならサクのもとにいきたい。
このまま死ねたら、どんなにいいだろう。
――ピンポーン
チャイムの音が聞こえて、そのあとドアがコンコンされたと思ったら、あのときから会っていなかった4人の姿がそこにはあった。
「美咲ちゃん」
「・・・帰って」
あれから何回も連絡はきていた。
でも無視した。
4人にあってしまったら、嫌でもサクのことを思い出すから。