あの空に手を伸ばして



あれから何日が過ぎただろう。

ごはんもろくに食べられずに、ただ年が明けたことだけはわかった。


「美咲、お願いだから、食べてちょうだい」


お母さんごめんね。

こんな娘でごめんね。

サクのもとにいきたいって、死にたいって思ってごめんね。

でも、できることならサクのもとにいきたい。

このまま死ねたら、どんなにいいだろう。



――ピンポーン

チャイムの音が聞こえて、そのあとドアがコンコンされたと思ったら、あのときから会っていなかった4人の姿がそこにはあった。


「美咲ちゃん」

「・・・帰って」


あれから何回も連絡はきていた。

でも無視した。

4人にあってしまったら、嫌でもサクのことを思い出すから。

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