あの空に手を伸ばして
サクがくれた星のネックレスをそっと手にとる。
星のキーホルダーをくれたとき、サクはこういった。
――「この前あげたのはいつか消えちゃうかもしれないけど、これは消えないから」
でもね、サク。違うよ。
サクがあの日とってくれた星はね、消えないよ。
ずっとわたしの手の中にある。
いまでもわたしの一番の宝物。
でも、こうして形にあるものをくれるサクがたまらなく好き。
このネックレス、ずっとつけるね。
今度は壊さないように、絶対大切にするね。