あの空に手を伸ばして


「ちなみに俺は赤池徹」

「俺は黄田忠」

「青島翠」

なんと、なんと苗字と髪の色一致。

「髪の色わざとなの?」

「ああ、これ?そうそう、これサクの提案なんだよな」

「わかりやすいってな。信号機じゃないんだからって笑ったけど俺らも慣れたよ」


ああ、なんだ。

この人たちも信号機っていう認識があったならよかった。

それにしてもサクがいっただけで、髪の色まで変えちゃうなんて。


なぜだか無性にサクのことが気になった。

あの何を考えているのかわからない表情、このうるさい3人と一緒にいるのにひとりだけ違う。
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