あの空に手を伸ばして


綺麗にラッピングしてもらい家についた。


「こんな遅くまで毎日ふらついて、なにしてたの?」

家に帰るたびため息とともに発せられる声。


「友達とクリスマスパーティー」

「呑気でいいわねあなたは。こっちは仕事で疲れてるっていうのに」

めずらしく俺に喋りかけてくる母さんはずいぶんと疲れて見える。


でも俺だって呑気なわけじゃない。

色んなこと考えてる。

毎日毎日を精一杯生きてる。

母さんには俺の気持ちなんてわからない。

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